星野さん(22歳、入社5年目、農業生産法人 株式会社荒畑農園 生産部)
佐々木さん(20歳、入社2年目、袋詰め出荷部)
坂下さん(19歳、入社1年目、袋詰め出荷部)
杉村さん(21歳、入社2年目、オペレーター部)
オブザーバー参加 荒畑常務取締役
牧之原のお茶を通販で全国に
生産から販売まで、一貫経営で六次産業化
日本一の茶どころ牧之原台地で、日本茶の生産、製造、出荷、販売まで自社で手掛け、全国に商品展開している株式会社荒畑園。通信販売に加えてネット販売も堅調で、扱う商品も牧之原産の深蒸し茶だけでなく、国産プーアール茶やべにふうきなど多岐にわたっています。好調な業績を続ける同社の若手社員3人と、生産部門である農業生産法人 株式会社荒畑農園に所属する入社5年目の社員が、座談会形式で、お互いの仕事内容や自社の魅力、リフレッシュ方法を語り合いました。
星野さん(22歳、入社5年目、農業生産法人 株式会社荒畑農園 生産部)
佐々木さん(20歳、入社2年目、袋詰め出荷部)
坂下さん(19歳、入社1年目、袋詰め出荷部)
杉村さん(21歳、入社2年目、オペレーター部)
オブザーバー参加 荒畑常務取締役
―皆さん、やはりお茶づくりになじみがあって入社されたんでしょうか。
坂下 はい。祖父母が製茶業をしていた影響を受けて、私もお茶に関わる仕事をしたいと思っていたところ、荒畑園の求人に出合いました。面接でその思いを伝えて、採用してもらいました。
星野 私の祖父母もお茶農家でした。加えて荒畑会長が、自分の出身校である小笠高校(旧小笠農業高校)の農業専攻コースの茶業科1期生出身ということで、大先輩にあたるんです。その縁も感じて、入社しました。
杉村 私が就職を希望したのは、特産品のお茶に関わる仕事なら、地域の活性化につながり、地元への恩返しになると思ったからです。
坂下 私の場合は、通っていた島田商業高校の先生や周りの人に職場の雰囲気がいいと言われて、実際見学にうかがったら本当に雰囲気が良かったので、「ここで働きたい!」と強く思いました。仕事内容も自分に向いていたので、学校に戻ってさっそく推薦をもらいました。
―実際入社してみていかがでしたか?
坂下 社員同士の仲もすごく良いですし、社長や会長をはじめ、幹部の方や先輩もとてもフレンドリーです。
―普段はどんな業務を担当されているんでしょうか?
星野 私は牧之原、菊川、島田の3市90カ所に点在する茶畑の管理です。総栽培面積は18ヘクタールにのぼります。それぞれの所在地は、入社してすぐに叩き込まれました。隣の茶畑との境界もしっかり線引きされているわけではないので、先輩に教えてもらって、道路の標識などを目印にして覚えるしかありません。日光の当たり具合など生育環境によって、芽の出るタイミングも違うので、的確な判断を下すためには経験が必要です。
佐々木 私は商品の袋詰め作業を担当しています。異物が絶対に混入しないよう、エアシャワーを浴び、白衣やマスク、キャップをかぶって専用の部屋で作業を行っています。
坂下 私も袋詰め出荷部に所属しています。仕事の内容は注文いただいた商品をピッキングし発送しています。多いときは1日1,000件発送することもあります。間違った商品がお客様に届いてしまうと、封を開けたときのお客様の楽しみを裏切ってしまうので、注文票の確認を徹底しています。
杉村 私は注文受付のオペレーターです。電話やインターネットからの注文の受注処理、メールによるやりとりなど、5人前後でチームをつくり、午前と午後で違う業務を分担して、仕事をこなしています。明るく快活な電話応対やお客様への挨拶を心掛けています。
―荒畑常務から見て、4人の仕事ぶりはいかがですか?
荒畑 星野さんは、責任感も向上力もあってとても有能、佐々木さんは優しくみんなに慕われ、頼られる存在、杉村さんは頭の回転が速く、周りを見て行動できる明るい性格、坂下さんは、丁寧な仕事ぶりでテキパキ考えて行動できる方です。
―皆さん、各部署で役割を果たしていて、会社からもきちんと評価されていることがうかがえます。皆さん働く側から見た荒畑園はどういった組織でしょうか?
佐々木 栽培から通販まで、自社ですべて手掛けているので部門間の連携がとりやすいところが魅力だと思います。
星野 畑の管理を徹底しているのが自慢です。常にいいものを作ろうと社員が協力しあっています。
―せっかくの機会ですので、お互いに質問はありますか?
佐々木 みなさんは、どんなときに仕事のやりがいを感じていますか?
坂下 私はまだまだ経験は浅いですが、仕事を任されることにやり敷きがいを感じています。
星野 ユネスコの世界農業遺産にも認定されている「静岡の茶草葉農法」(注)では、草を粉砕して細かくして土に敷き込みます。ただし畑によって土の硬さ、柔らかさの違いがあるので、草を敷きこむ分量に気をつけています。この会社に入って学んだことは、ただ毎日漫然と仕事をするのではなく、たくさん学んで知識を吸収しようという貪欲な姿勢のほうが、何をやるにも向上心が沸くし、楽しさが持続するということです。
杉村 やっぱり「荒畑園さんのお茶が一番おいしい」「おいしいお茶をありがとう」といった感想をお客様からいただくと、嬉しい気持ちになります。それが自分のやる気につながります。
坂下 みなさんのリフレッシュ方法を教えてください。私の場合は、お茶を飲むことです。夏は出身地の川根の煎茶、冬は牧之原の深蒸し茶を飲むことが多いです。
佐々木 私は、休日に友達を誘ってショッピングに行ったり、ご飯を食べにいったりしています。友人と会うことで気持ちをリフレッシュできて、また1週間頑張ろうと思えるようになります。
杉村 地元の友達と車で遠出をしたり、好きなアーティストのコンサートの映像を見たりすることですね。
星野 自宅のある掛川市の日坂から出勤する途中、牧之原台地に入る上り坂を上がっていった場所で富士山が見えると、やっぱり気分が高揚しますね。
注…「静岡の茶草場農法」
2013年に世界農業遺産に登録された静岡県独特の茶の育成方法。茶畑に隣接した茶草場に半自生するススキやササを刈り取り、茶畑の畝に敷く。茶畑の土壌の質を一定に保つだけでなく、茶草場の保全が、キキョウやノウルシ、フキバッタなど希少動植物の生物多様性保護の役目を果たしている。
―では、最後に、未来の後輩に向けて一言。社歴の一番長い星野さん、お願いできますか?
星野 「わからない」をそのままにしてしまうと、自分自身の成長は止まってしまいます。わからないことがあったら自分からどんどん声をかけて質問し、わからないことを成長に変えて、自信につなげていってほしいと思います。
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